24時間15分
オジギソウという植物は夜は萎れて
昼になると元気になる。
もともとは、日光に反応してそういう動きをすると
思われていたが、
ある研究者が、箱にその植物を入れ観察すると
真っ暗な状態でも、昼になると元気に、夜には萎れることが
わかり、オジギソウは体内時計を持っていることになったそうだ。
これは「概日リズム」というようだが、
人間でも同じ実験をしたところ、
同様の結果になったらしい。
二人の男性科学者が日光の届かない深い洞窟に
時計なしで、食糧や生活用品を持ち込み、30日以上生活したところ、
生活のリズムに乱れは生じず、
17時間起きて、7時間眠るというような生活が
続いたらしい。
この後、研究も進み、人間には脳内時計を持っていて、
それに併せて、睡眠をはじめとする生理現象がコントロールされている
というのが定説になっているそうだ。
ただ、微妙に24時間とはずれていて、24時間15分というのが
脳内時計の周期とのこと。
この話で疑問だったのは、
「そっちかい」という話になるかも知れないが、
人間は脳にそういう時計的な働きをする部位があるとして
オジギソウのような植物の場合、
どこにそういう機能があるのだろうか。
まあ、そういいいだすと、発芽して、大きくなって、花が咲き
受精して、実がなるということ自体が神秘的な話になるのかも知れないが。