ばんえい記念について
ばんえい競馬の最高峰のレースである
ばんえい記念が無観客競馬で開催された。
含水率が1.5%の時点で
波乱の余地は減って、オレノココロが横綱相撲で勝利した。
<帯広09R> 第52回 ばんえい記念 オレノココロ 王座奪還を果たす!! 2020/03/21
コウシュハウンカイは惜しかった。
もっと馬場が軽ければ悲願の初制覇もあったかもしれない。
ホクショウマサルも初めての1トンの荷物を背負って
大健闘というところだろう。
私自身はびっしりばんえい競馬を観ている人間ではないが、
私の中で、アアモンドグンシンは出し切るタイプの馬で
今日も第二障害を降りて、
驚きの伸びを見せたが、イメージどおりポキッと折れてしまった。
とうとう寝転んでしまって、
ただ尻尾だけは動いていて
ニュータカラコマの事故が再びというのも頭に
よぎったが
無事起き上がってトコトコ走路を横切って帰って行ったとのこと。
帯広の記者さんがツイッターは
「寝転ぶのは「ばんえい競馬」ではよくあることで
こういうことで心配されないようになれば嬉しい。
→もっと多くの人が「ばんえい」を知ってくれるようになれば」
という内容を呟かれていた。
それにしても、ばんえい記念というのは特別なレースだと思う。
ここ数年毎年観ているが素直に胸を揺さぶられる。
興業(コンテンツ)としての潜在力は
関係者が思っているよりずっと高いと思う。
比較するものではないが、
「日本ダービー」は何かみんな盛り上がってるから凄いなで
関係者のダービーへの思いに共感してドラマを感じる性質だと思う。
レース自体に魅力がある訳ではないと思う。
レースの魅力で勝負する面では「中山大障害」も共通するが
「ばんえい記念」は別格に感じる。
未来人から見れば、ローマの闘技場での奴隷剣士の命がけの戦いに
興奮している野蛮人の類かもしれないが、
1トンという荷物を曳きながら体力の限界で競争する
動物虐待と紙一重の魅力。
(私など、近年ばんえい記念の魅力を知った者にとって
ニュータカラコマの事故の残影は頭に残っている。)
競馬YouTuberのアラシさんも個々の馬は
ほとんど知らない中、レースに感動されて
製作されていたレース回顧で
コメントされていた。
【特別企画】ばんえい記念2020を回顧してみた 売上300億円突破!! 今、ばんえい競馬が熱い!! 元馬術選手のコラム【競馬】
少なくとも、この年度末開催の「ばんえい記念」は
インターネット投票はますます定着に並行し
今後、10年で大きな広がりを見せていくと思う。