眠れない夜だけ本を読む。
最近小説は読んでいない。
本当は小説は好きだし、年を重ねて
若い頃より、小説を味わう心は深くなっている。
なんとんく、あくせくして、小説を読む時間は後回しになっている。
先日、珍しく、眠れない夜があって
深夜1時本棚から出して読んだが、
15分位の読書だったが
しみじみ良い読書だった。
40台の頃、小説を読み続けた時期があって
その時は、人生経験もあって本当に良い読書体験だったと思う。
つらつら並べると、フォークナーに始まり、ドストエフスキーの小説を通し読み。
あの頃の良うに、読書に溺れたい気持ちは常にある。
しかし、そうはならないのだ。
時間があれば、読み返したい。
しかし、残り少ない人生。小説に避ける時間は少ないのだ。
ただ、過去の読書体験を甘美な気持ちで思い出しながら、
実際に本を読むのは、
先日のような眠れない夜に限られるのだろう。
ただ、その制約が、自分の小説体験を掛け替えのないものに
するのだと思う。氷壁を登る登山者のように一瞬一瞬が
大事になるように、読書経験がこれからの人生もあるのだろう。
対句段落。
スタートは母が死んだ49日に日本ダービーの指定席が当たり、
ラストはばんえい記念?